イライラ溜まっていませんか?思わず誰かに怒りをぶつけたい!もう我慢できない!
そんなあなたに是非ご紹介したい。一流の人がなぜ決して怒らないか?ストレスで怒りっぽくなってしまっている方、人の粗ばかりが目についてしまう方はこの本で仕事も人生も豊かにしてください。
「怒らない技術」
発売以降90万円部を売り上げたベストセラー嶋津良智さんの「怒らない技術」
この本では「怒らないこと」で全てがうまくいった。成功の波に乗ることができた。という著者の考え方と著者が実際に実践している「怒らないため」の日々の習慣を学ぶことができます。
私はこの本を読んでから「怒りそう」になった時に、この本の内容を思い出すことで以前よりも怒りを鎮めることができるようになりました。
そこで今日は、まず「怒らない人」になるための考え方を解説し、その後で明日から実践できる感情をコントロールするための習慣を三つご紹介いたします。
そもそも、「怒ること」には「時間が無駄になる」「怒っても結果は変わらない」、「早死にする」といったデメリットがあります。
それに関しては100人中99人の方が理解されていることと思いますが、蓋を開けてみると日常生活のあらゆるシーンで「怒ってしまう」人がいるのは事実です。
著者の嶋津さんは、こういった方はまず「考え方」を変えることが最初のステップになるとおっしゃっており、どのように変えるか?それは怒りは自然に発生するものではない。これを理解するということです。
日常的に怒ってしまう人の中には、外部の事象に反応して怒りという感情が自分の中で自然に発生しているという「考え方」があります。
例えば「部下が仕事でミスをしたから怒りが湧いてきた」とか「自分の好みを否定されたからイラついた」といったことです。
ですが著者の島津さんは、人が「怒る」とき人は自ら「怒ること」を選択している。先ほどの例で言うと部下がミスをしたことに対して怒る上司は「怒らない」という選択肢があったにも関わらず、部下に対してマウントを取るために「怒り」という感情を持ち出しているんだ!ということです。そしてこの考え方に沿うと人は「怒らない」という選択もできるんだ!ということになります。
パナソニック創業した松下幸之助さんの逸話にこんなものがあります。
松下幸之助さんが、船を降りて波止場を歩いていたらいきなり男にぶつかられ海に落ちてしまいました。一緒にいた秘書が「社長、大丈夫ですか?私が文句言ってきますよ!」と言うと、松下幸之助さんは一言あやつでよかったと「怒ること」は一切しなかったそうです。
そして文句を言おうと息巻く秘書に対しこう言いました
「今から文句を言ったからといって、私は海に落ちないで済んだのか?今更文句を言ったところで私が海に落ちたという事実は何も変わらないじゃないか。先を急ぐぞ」
つまり、松下幸之助さんは海に落ちたという変えられない事実に対して、怒るよりも未来の仕事に対して向かっていく方が大切だと判断し、「怒らない」選択をしたということです。
このように、一流の人間は感情コントロールのプロであることが多いと嶋津さんは語っています。
なのでまずは感情に反応し「怒ること」だけが選択肢なのではなく、「怒らない」という選択肢もあるんだということを理解しましょう。それを理解したら次のステップは感情をコントロールするための習慣を身につけることです。
この本では、イライラと無縁になるための25の習慣が紹介されています。
今回は、その中から重要なものを三つ厳選してお伝えしていきます
習慣① 目標はできる限り低く設定する

人間の脳には、感情をコントロールする前頭前野という部分があります。この前頭前野が働くことにより人は怒りを抑えることができるというわけです。しかしこの前頭前野には一つ大きな欠点があります。それはストレスを感じると働かなくなるということ、そして人間は目標を達成できなかった時にストレスを感じることが分かっています。
そうなると前頭前野が働かなくなり、感情がコントロールできなくなります。感情がコントロールできなくなるとより目標を達成することが困難になっていきます。
ダイエットを例にとると、仮に一週間で2 kg 痩せるという目標を立てたとして、それが達成できないとストレスを感じ前頭前野が働かなくなります。
すると感情をコントロールできなくなるので、食べたいという気持ちを我慢することができなくなります。結果としてダイエットがより難しくなるといった具合です。
この悪循環を防ぐために、最初の目標を今日は10分歩くといったように小さくし、イライラを募らせないようにしましょう。
習慣② 秘密を持たない

人間は人に言えない秘密を持つと、それがイライラの原因になることが分かっています。みなさんは「ジョハリの窓」というものをご存知でしょうか?

あなたから見たあなた、そして他人から見たあなたを気づいている、気づいていないという二つの側面で分けた表です。
人間関係においてはイライラしやすいことが多いという人は、「B」 や「C」 の部分が大きい人です。つまり他人を知っているが、自分は知らない面。また自分は知っているけど他人は知らない面、こういった一面が大きい人は、人間関係においてストレスを感じやすい傾向にあるということです。
逆に人間関係のストレスから解放されている人は、「A」が大きいです。したがって「 B」 や「C」 をいかに 「A」 に持っていくかが重要になってきます。
この内、「B」は自分ではどうにもできない部分なので「C」をいかに「A」に持っていくかが大切になってきます。
そのために重要なことが、秘密を持たないこと。自分に不利な情報を開示するということには大きな勇気が必要ですが、そのせいで自分のポジションが落ちてしまうことはないと嶋津さんを保証しています。
最初は最も親しい人に自分の秘密を明かしてみてはいかがでしょうか。
習慣③ イライラする環境に身を置かない

そもそも「怒りやすい人」は、「怒りやすい状態」になっていることが往々にしてあります。そしてそれは少しの「イライラの蓄積」によって引き起こされています。そこでイライラを蓄積させないために重要なことが、「イライラする環境に身を置かない」ということ。
例えば著者の嶋津さんは、満員電車に乗らないように通勤ラッシュの前の電車に乗り通勤しているそうです。その他にも島津さんは部下の仕事を見て「イライラしないよう」ご自身のデスクの位置をオフィスの隅に変え、パーテーションで囲い仕事ぶりを見ないようにしているそうです。
このように、日常生活の中で自分が「イライラする環境」や状況を見つけ出しそれを生活から徹底的に排除するということが三つめの習慣でした。
まとめ
今回は90万部を売り上げたベストセラー「怒らない技術」という本を要約しました。まとめると重要なことは、外部の事象に対し「怒るか」「怒らないか」を選択できるということを理解すること。
そしてイライラと無縁になるための三つの習慣は、
- 目標はできる限り低く設定する
- 秘密を持たない
- イライラする環境に身を置かない
ということでした。
怒らないために、感情を手懐けましょう。
ありがとうございました。