【会社や仕事で言い返せないアナタへ】ちょっとだけ・こっそり・素早く「言い返す」技術・コツ【要約】

マンガ版 ちょっとだけ・こっそり・素早く「言い返す」技術 (単行本)

10万部突破の人気の書、待望のマンガ化!

「言い返したい! でも、言い返せない……」そんな悔しい思いをしているすべての人へ!
やっかいな人から自分を守り、「コミュニケーション能力」に自信がつく方法を、ネコの「ゆうきみゅう先生」が、やさしく、ときにはビシッと教えます!

  • たちまち形勢が逆転する「絶妙な切り返し」術
  • 無神経な相手から「心を守る」方法
  • 正面から反撃せずに「さりげなく水を差す」コツ
  • どんなキツイ攻撃も「巧みにかわす」テクニック

大切なのは、「ちょっとだけ反撃」をして、自分の身を守ること。「巧みにかわす」「賢く言い返す」「反応しない」人づきあいには、この“賢さ”が必要なのです。

そんな人気本の要約をご紹介いたします。

右の頬を叩かれたら、左の頬を差し出しなさい

「右の頬を叩かれたら、左の頬を差し出しなさい。」

この言葉の意味は、相手に攻撃されても決して怒らず許し相手の気のままにしなさいっていう意味です。
あなたは、これができますか?
できない方がほとんどですよね。

例えば、心を傷つけるような悪口を言われたら、大抵の人は怒りたくなったり泣きたくなったりするはずです。次はこのように我慢して、さらにもう片方の頬を差し出すのが人間として正しい姿なのか?

これは違います。

こんな心理実験があります。
多くのプレイヤーにとあるゲームを行わせました。
プレイヤーを3つに分け、それぞれこんな戦略を取らせました。

A → 他のプレイヤーをひたすら攻撃する
B → 決して誰のことも攻撃せず、ただ耐える
C → 相手が攻撃してきたら一度だけ反撃する、それ以外は自分から攻撃しない

最もゲームで成績が良く、一番評価が高かったのは「C」でした。
ただ、耐えるより相手が攻撃してきたら一度でも反撃した方がいいということです。
大切なのは、ちょっとだけ反撃をすることです。

この本は、どのようにしてちょっとだけ反撃するか?について詳しく書かれています。

口ゲンカで、何も言えない方には参考になる話が多く書かれています。

9つの言い返す秘訣

1.リスク最小限で反撃するための基本ルール

どこまで相手の立場を尊重し、どこから自分のために戦うべきなのか?
この線引きはとても難しいですよね。
また、人を傷つけて嫌な奴になるのも嫌ですよね?
そんな時に、適度な反撃のスタンスがあります。

「しっぺ返し」です。

「しっぺ返し」は、自分からは攻撃しない。
でも、攻撃されたら一回だけ攻撃をし返す。ということです。

相手に悪口を言われたら、あなたも一度だけやり返す。
でも、それ以上はやり返してはいけない。
これが、リスク最小限の反撃の基本ルールになります。

2.正しいことを言っても口ゲンカには勝てない

あなたは誰かと口論で、言い負かされたことってありますか?

なぜ負けたか?

このように考える方が多いですよね。

知識不足で負けた。説得力で負けた。

それは違います。
勝つ人と負ける人、その違いはもっと単純です。

口論の勝敗を左右するのは「口数」です。

あなたが口ゲンカや口論で負けないためには、どれだけ多く話すことが出来ているかという点が重要だということです。

3.攻撃をなかったことにする技

相手に攻撃されたら「ショック」を受けますよね。
ここで大事なのは、「ショック」を受けていないように振る舞うということです。

深呼吸をして、リラックスをして、背筋を伸ばす、目線を上にする、動きはゆっくりする。
ここぞとばかりに落ち着いた態度を見せてください。

そうするで相手は「がっかり」します。
相手の攻撃に反応しない素振りを見せてください。
落ち着いた態度を演出することが大切です。

あなたが落ち着いた態度を見せれば見せるほど、相手は手ごたえを感じることが出来ずに「ガッカリ」します。

4.「それはあなたの主観でしょ?」のスタンスで

不快なこと言われ動揺する一番の理由は、あなた自身が相手の発言を正しいものとして受け入れているからです。
仕事が遅いとか、人望がないとか、センスが悪いなど、相手の発言を認めてしまうとつい動揺して傷ついてしまいます。でも相手の意見が正しいことなんてありません。

そんなときは相手の言葉を鵜呑みにせず、

「それはあなたの主観ですよね?」

といった感じで、軽く考えて下さい。

ひろゆきさんのように、「それってあなたの感想ですよね?」と一緒です。
相手を調子に乗らせないために、あなたの同意を見せないことが一番のポイントです。

相手の言葉を鵜呑みにするのを、今日限りでやめてくださいね。

5.交渉上手が使っている便利なワザ【反射】

「反射」は、相手の話を聞きながらキリのいい所で話をまとめ、相手に返すことです。
これを繰り返していくことにより、相手の怒りが収まるのを待つという方法です。

あなたは相手の批判をただ要約しているだけです。
まだ相手の主張を「否定」も「肯定」もしていないような段階です。

相手の話を要約するだけ、まとめて返すだけ。

大切なのはとにかく返答を返し、相手が優勢な流れを止めて下さい。
一時的だとしても、相手の攻撃を和らげたり中断できれば、こちらも心にゆとりが生まれます。
落ち着いてきたら相手を観察し、次の戦略を練りましょう。

6.まずいと思っても諦めず「分散」する

分散のポイントは「小さくすればなんとかなる。」です。

相手の主張を小さく分散させて、その一部分についてのみ認める方法のことです。
自分の非は非として認めつつ、主張すべき事はきちんと主張するということです。

例えば相手に浮気を疑われたとします。
見慣れないシャンプーや髪の毛があり、「この髪の毛誰の?」と聞かれたときに、「その髪の毛は僕のじゃない!でも髪の毛は認める」と一部でも認めれば相手はうれしくなって怒りの矛先を少しだけ緩めるものです。

ただ、どこを認めるかが重要です。
認める所を間違えると、口論に負ける可能性があるので、しっかりと自分はどこの非を認めていいのか考えた上で使って欲しいと思います。

7.あと少し聞くだけでうまくいく「質問」

前述の通り、「反射」と「分散」で攻撃の流れを止めたらこちらにターンが来ます。

それが「質問」です。
これはシンプルに、「どうしてそう思うの?」「どうしてそう考えたの?」というように、その理由などを掘り下げて聞くことです。

例えば相手からクレームがあった場合、

あなたが「そうですか、商品が動かなくなってしまったので交換を望まれていらっしゃるということですね。」
それに対して、相手が「そうよ」と言った場合、あなたは「では、どうして壊れてしまったと思われたのですか?」
このように言えば、相手はさらに「この人は聞いてくれている」と感じて、あなたへの好感度を高めていくからです。

交渉事になったら質問をして、「どうして?」「どのように?」と聞いてみてください。
話を聞いてくれる人だと、好感度を上げることができます。
また、積極的な話を聞き出すことで解決の糸口を見つけることができます。

8.相手の言う悪口を質問形式で突く

悪口をそのまま相手に返さず、相手の言う悪口に関わる事実を質問形式で突いてみましょう。

「お前はいつでもノロマな奴だな」
例えば、こんな風に嫌味を言われたときに、「あなたこそ、あの件終わってないじゃないですか!」と
悪口をそのまま返せば相手をただ怒らせるだけです。

でも悪い部分をはっきりと言わず、質問のようにして逃げ道を残せばこのようになります。
「そうですか、明日までやりますね。ところで○○の件は○○さんも終わりましたか?」

こう聞くことによって、相手も痛いところをズバリと突かれるので
「まあ、遅い時もあるよね」
と、気恥ずかしさで怒りも止まって、再反撃をしづらくなるということです。

9.あとは上手にお願いをするだけ

気難しい相手っていますよね。
「先日のミスのクレーム対応はどうなっているんだ?」
と言われたとき、まず相手を褒めることです。

「いつも適切な指示、ありがとうございます」「対応ありがとうございます」
その後に、二択などで回答を細かく提示することをおすすめします。

「クレームに応じるか?突っぱねるか?普通ならどのように対応するか、ご教示いただけると嬉しいです!」

やって欲しいことを前提とした質問を投げかけることです。
この質問をすることで、相手の気持ちが少しずつ変わっていきます。
気難しい相手を変えるのは子育てと一緒です。

焦らず、少しずつ、「ありがとうございます、部長の部下でよかった!」など
できるだけ褒めることをやって下さい。

まとめ

1.「リスク最小限」で反撃するための基本ルール

 【 しっぺ返し 】

2.正しいことを言っても、口ケンカには勝てない

 【 口数 】

3.その攻撃を「なかったこと」に

 【 落ち着いた態度を見せる】

4.「それってあなたの主観ですよね?」のスタンス

 【 動揺を見せない 】

5.交渉上手が使っている便利な方法【反射】

 【 キリのいいところで、話をまとめて相手に返す 要約するだけ 】

6.マズイと思ってもそこで諦めない【分散】

 【 一部のみを認める 】

7.あと少し聞くだけでうまくいく

 【 質問 】

8.相手の言う悪口を質問形式で突いてみる

 【 質問形式で突く 】

9.あとは上手にお願いをするだけ

 【 褒める 対処法の判断を相手にゆだねる 】

最後に

この本は、反撃の仕方について書かれている本です。
いじわるな人がいたり、心を傷つける悪口を言われた時、
その時はひたすら攻撃を返すことはよくないし、攻撃せずにただ耐えるのもよくないです。

相手が攻撃してきたら、一度だけ反撃するしっぺ返しの方法を具体的に学んで生かし下さい。