新しいパソコンにオフィスを入れるには?
個人や会社で新しく購入したパソコンに、Excel(エクセル)やWord(ワード)・PowerPoint(パワーポイント)といったオフィス製品をインストールするには、次の方法があります。
① サブスクリプション型
・サブスクリプション型のオフィス Microsoft 365 を契約する
② 買い切り型
・買い切り型のオフィス Microsoft Office 2024/2021 を購入する
・エクセルやパワーポイントなどの単品ソフトを買い切り型で購入する
① サブスク型オフィス「 Microsoft 365 」のメリット
Microsoft 365のメリットは、常に最新バージョンのオフィスと様々なクラウドサービスを利用でき、PCだけでなくスマホやタブレットに台数制限なくインストール可能な点です。
デメリットは、継続的に料金が発生し長く使い続ける場合、買い切りよりコストがかかる可能性があります。
サブスク型「 Microsoft 365 」がオススメな人
サブスク型オフィス「 Microsoft 365 」は次のような方にオススメです。
- 常にオフィスの最新版・最新機能を使いたい
- インストールしたいPCが多い
- スマホやタブレットでもオフィスを使いたい
- クラウドストレージを利用したい
- 有償版のTeamsを使いたい
- 初期コストを抑えたい
- 1~2年程度、短期間だけOfficeを使いたい
参考:Microsoft 365 Personal と 365 Apps for Businessの違いと選び方
購入方法 | 年額の定期契約 |
ソフト | Word Excel PowerPoint Outlook Access Publisher OneNote Defender OneDrive Clipchamp 他 |
ポイント | エクセル・ワード・パワポだけでなく、クラウドサービスも利用可能 常に無料で最新バージョンに更新することが出来る。 |
台数 | 同時利用5台/インストールは無制限 |
価格 (Amazon参考) | Microsoft 365 Personal \13,410 /1年間 |
② 買い切り版オフィス「 Office 2024/2021 」のメリット
買い切り版オフィスのメリットは、1度購入すれば初期費用のみで永続的にオフィスを利用できるので安価に購入することが可能です。また、必要なソフトやインストールしたいPCを選んで購入することができます。
デメリットは、サポート期間が定められ期限が切れると、セキュリティなどプログラム更新が行われず買い直す必要が出てきます。またクラウドサービスは含まれず、インストール可能なPCは2台までです。
Microsoft Office 2019 のメーカーサポート期限・終了はいつ?
買い切り型「 Microsoft Office 2021/2024 」がオススメな人
買い切り型オフィス「 Microsoft Office 2024/2021 」は次のような方にオススメです。
- オフィスを3年以上利用したい
- ソフトに機能が多すぎると使いにくい
- PCのインストール2台まででよい
- スマホやタブレットでは利用しない
Microsoft Office Home & Business 2021 とOffice Personal 2021 の違いと選び方
マック用Microsoft Office Home & Student 2021 for Macを最安買い切りで購入する方法
購入方法 | 1回の支払いで買切る形式 |
ソフト | Word Excel PowerPoint 他 |
ポイント | 1度購入すれば、そのバージョンを永久に仕様可能 |
台数 | 2台まで |
価格 (Amazon参考) | (例)Microsoft Office Home & Business 2021 \39,582 |
サブスク と 買い切り の違い
従来ソフトウェアの導入は、一度購入し古くなるまで使い続ける「買い切り型」が主流でしたが、近年クラウドサービスを活用した「サブスク型」の契約が増加しています。
「買い切り型」と「サブスク型」の主な違いは次の通りです。
違い | サブスク | 買い切り |
---|---|---|
支払い方法 | 月単位・年単位でサービスを利用する定額サービス | 1度購入すれば、永続的に使い続けることができる購入方法 |
ポイント | 常に新しいバージョンのソフトを利用できるが、使わない期間も費用が発生 | サポートが切れても使い続けることができるが、セキュリティリスクに注意 |
サービス例 | Microsoft365、Netflix、Spotify、Adobe Creative Cloudなど | Microsoft Officeシリーズ、いきなりPDF、Docuworksなど |
マイクロソフトのサブスク型オフィス「 Microsoft 365 」はエクセルやワードなどOfficeアプリに追加して、1TBのクラウドストレージ「OneDrive」やWEB会議システム「teams」の有料版など、様々なサービスがセットで提供され総合的にはメリットの大きいプランです。
Microsoft 365 と Office 2024/2021 の選び方
オフィスが必要な期間が3年以内であれば「 Microsoft 365 」、3年以上利用するなら「Microsoft Office 2024/2021」がお得です。なお、クラウドサービスが必要なら Microsoft 365 のみ対応しています。
オフィスの主な違い
「 Office 2024/2021 」は買い切り型のソフトウェアで永続使用可能なOfficeの最新版です。前バージョンは、「Office 2019」で基本的に3年ごとに発売されています。
「 Microsoft 365 」はマイクロソフトのサブスクリプションサービスです。サブスクは、サービスの契約期間に対し費用が発生する方式で、いわゆる定額制です。契約期間中は常に最新のOfficeを利用することができます。
比較 | Microsoft 365 Personal | Microsoft Office Home & Business 2024/2021 | Microsoft Excel 2021/2024 |
---|---|---|---|
サブスク/買い切り | サブスク(定額) | 買い切り(永続) | |
パッケージ イメージ | |||
参考価格 | ¥13,410(1年間) | \39,582 | \18,531 |
最新バージョンの更新 | 〇 | バグ修正やセキュリティ更新のみ | バグ修正やセキュリティ更新のみ |
ユーザー数 | 1ユーザー | 1ユーザー単位 | 1~6ユーザー |
インストール台数 | 無制限 | 2台 | 2台 |
同時起動 | 5台 | 2台 | 2台 |
Windows | 〇 | 〇 | 〇 |
Mac | 〇 | × | × |
iOS/Android | 〇 | × | × |
OneDrive | 〇(1TB) | × | × |
Word/Excel PowerPoint/Outlook | 〇 | 〇 | Excelのみ |
Access/Publisher | 〇 | × | × |
Teams | 有料版 | 無料版 | 無料版 |
Clipchamp(動画編集) | 有料版 | 無料版 | 無料版 |
費用の比較
それぞれのOfficeを継続(1年/2年/3年/4年/5年)した場合の費用を比較しました。買い切り型は最初に購入する費用のみに対して、サブスク型は毎年費用がかかります。
家族全員で使えて、家族以外も使えるお得なOffice【Microsoft 365 Family】
office/365 | サブスク/買い切り | 1年間 | 2年間 | 3年間 | 4年間 | 5年間 |
---|---|---|---|---|---|---|
Microsoft 365 Personal | サブスク | \13,410 | \26,820 | \40,230 | \53,640 | \67,050 |
Microsoft 365 Family | \18,900 | \40,230 | \56,700 | \75,600 | \94,500 | |
Office Personal | 買い切り | \34,273 | ||||
Office Home & Business | \39,582 | |||||
Office for Mac Home & Student | \26,982 | |||||
Office Professional | \68,085 | |||||
Microsoft Excel(単品) | \18,531 |
アカデミックライセンス
学生・教育機関向けの Office の選び方
学生や教育機関の関係者向けアカデミックオフィスの比較は次の通りです。一つのソフトのみ必要な場合は、単品版を購入した方がお得です。
Microsoft Office Professional Academic for Windows 2021を学割で購入する方法
マック用の Microsoft Office Academic for Mac 2021 を買い切り学割で購入する方法
Microsoft 365 のクラウドサービス
Microsoft 365には、OneDriveを使ったデータ共有や共同作業のほか、TeamsやSharePointなどのツールが含まれたプランもあり、リモートワークの環境を整えることができるクラウドサービスが充実しています。
OneDrive(1TB)
クラウドストレージ: ファイルやデータをインターネット上に保存でき、どこからでもアクセス可能です。
ファイルの同期: デバイス間でファイルを自動的に同期し、最新の状態を維持します。
共同作業: 他のユーザーとファイルを共有し、リアルタイムで共同編集が可能です。
セキュリティ: データの暗号化や多要素認証により、安全にファイルを保管・共有できます。
Officeアプリとの連携: Word、Excel、PowerPointなどのMicrosoft Officeアプリとスムーズに連携し、効率的な作業が可能です。
Teams(チームズ)
チャット機能: 1対1やグループでのテキストチャットが可能で、過去のやり取りも簡単に検索できます。
WEBシステム会議: ビデオ通話や音声通話ができ、複数人でのオンライン会議も可能です。
タスク管理: プロジェクトやタスクの進捗を管理し、チーム全体で共有できます。
ファイル共有: Microsoft 365のツール(Word、Excel、SharePointなど)と連携し、ファイルを簡単に共有・共同編集できます。
マルチデバイス対応: PC、スマホ、タブレットなど、さまざまなデバイスで利用可能です。
SharePoint(シェアポイント)
社内ポータルの作成: 組織全体で共有する情報やリソースを管理するポータルサイトを簡単に作成できます。
文書管理: ドキュメントのバージョン管理、承認フロー、メタデータ管理など、高度な文書管理機能を提供します。
ファイル共有と共同編集: ファイルの保存や共有、権限設定されたユーザーとのリアルタイムでの共同編集が可能です。ファイル検索機能: 高度な検索機能により、組織内の情報やファイルを迅速に見つけ出せます。
Microsoft 365との連携: TeamsやOneDrive、Outlookなど、他のMicrosoft 365アプリケーションと統合され、シームレスな作業環境を提供します。
カスタマイズ性: サイトのデザインや機能をカスタマイズして、特定の業務プロセスに対応する専用サイトを作成できます。
まとめ
サブスク版「Microsoft 365」と買い切り版「Office 2021/2024」のどちらを購入すべきか迷っている方は以下のポイントを考慮し検討しましょう。
長期的にコストを抑えたいなら Office 2024/2021 がおすすめ
Microsoft 365はサブスクリプション型で月額または年額料金がかかりますが、Office 2021は一度購入すれば追加費用が発生しないため、長期間利用する場合はコストを抑えられます。
常に最新の機能やセキュリティを利用するなら
利用したいなら Microsoft 365 がおすすめ
Microsoft 365は常に最新のOfficeアプリケーションを利用でき、新機能やセキュリティ更新が自動で提供されます。
参考記事
Microsoft 365 FamilyとPersonalの違いと選び方
Office Home & BusinessとPersonalの違いと選び方
Microsoft 365 Personal は商用利用できる?