Officeの買い切り版や永久ライセンスは廃止されるのか?いつなくなるのか?【販売終了】

Officeの買い切り版や永久ライセンスは廃止されるのか?いつなくなるのか?【販売終了】

本記事では、サブスク版Microsoft365の発売により販売停止・廃止が噂される買い切り版Officeや永久ライセンスの今後について解説します。

目次

買い切り版オフィスは廃止されるのか?

Officeの買い切り版や永久ライセンスは、現時点では廃止される予定はありません。むしろ、Microsoftは次期バージョンの「Office 2024」を2024年10月に販売する予定です。

買い切り版 Office の現状

現行の買い切り版Office

現在、買い切り型(永続ライセンス版)のOfficeとして「Office 2021」が提供されています。

これは2021年にリリースされたバージョンで、一度購入すれば追加費用なしで使い続けることができます。ただし、サポート期限が2026年10月13日に設定されているため、それ以降はセキュリティ更新などが提供されなくなります。

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次期バージョン「Office 2024」の発表

Microsoftは2024年3月18日に、次期の永続ライセンス版オフィススイートとなる「Microsoft Office 2024」(個人向け)および「Microsoft Office LTSC 2024」(法人向け)を2024年10月に提供開始すると発表しました。

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この発表により、少なくとも近い将来においてOfficeの買い切り版が廃止される予定はないことが明確になりました。

買い切り版オフィスの特徴と今後の展望

メリットとデメリット

買い切り版オフィスには次のようなメリットとデメリットがあります。

メリット

  • 購入後に追加費用がかからない
  • インターネット接続が不要で、オフライン環境でも利用可能

デメリット

  • 購入後に追加された新機能は使えない
  • サポート期限がある(通常5年程度)

今後の展望

Microsoftは現在、サブスクリプション型の「Microsoft 365」を主力製品として位置づけていますが、特殊なニーズに対応するため、買い切り版のOfficeも並行して提供し続ける方針を示しています。

具体的には次のようなケースで、買い切り版Officeの需要があるとされています。

・機能更新が制限される規制対象のデバイス
・インターネットに接続されていない製造現場の制御デバイス
・医療検査機器などの特殊なシステム

買い切り版Officeとサブスクリプション版の比較

価格面での比較

長期的に見ると、買い切り版のOfficeは使用期間が長くなるほどコスト面で有利になる傾向があります。例えば、Office 2021の場合、Microsoft 365との累積コストが逆転するのは購入から約3年後とされています。

ただし、Office 2021のサポート期限が2026年10月であることを考慮すると、実質的な「お得の有効期間」は約2年間となり、金額にして23,000円程度のコスト削減効果があるとされています。

Microsoft 365 と Office 2024/2021 の選び方と違い【どっちがいいの?】

家族全員で使えて、家族以外も使えるお得なOffice【Microsoft 365 Family】

スクロールできます
office/365サブスク/買い切り1年間2年間3年間4年間5年間
Microsoft 365
Personal
サブスク\13,410\26,820\40,230\53,640\67,050
Microsoft 365
Family
\18,900\40,230\56,700\75,600\94,500
Office
Personal
買い切り\34,273
 Office
Home & Business
\39,582
Office for Mac
Home & Student
\26,982
Office
Professional
\68,085
Microsoft
Excel(単品)
\18,531
※参考価格、税込み

機能面での比較

買い切り版のOfficeは、基本的な機能は備えていますが、最新の機能やクラウド連携機能などは制限されています。

一方、サブスクリプション型のMicrosoft 365では以下のような追加機能が利用可能です。

  • リアルタイムのドキュメント共同編集機能
  • タブレットやスマートフォンでの作業機能
  • Teamsなどのコラボレーションツール
  • Exchange OnlineやSharePoint Onlineなどのグループウェア機能

主な違い

「 Office 2024/2021 」は買い切り型のソフトウェアで永続使用可能なOfficeの最新版です。前バージョンは、「Office 2019」で基本的に3年ごとに発売されています。

「 Microsoft 365 」はマイクロソフトのサブスクリプションサービスです。サブスクは、サービスの契約期間に対し費用が発生する方式で、いわゆる定額制です。契約期間中は常に最新のOfficeを利用することができます。

比較Microsoft
365
Personal
Microsoft Office
Home & Business
2024/2021
Microsoft
Excel
2021/2024
サブスク/買い切りサブスク(定額)買い切り(永続)
パッケージ
イメージ
参考価格¥13,410(1年間)\39,582\18,531
最新バージョンの更新バグ修正やセキュリティ更新のみバグ修正やセキュリティ更新のみ
ユーザー数1ユーザー1ユーザー単位1~6ユーザー
インストール台数無制限2台2台
同時起動5台2台2台
Windows
Mac××
iOS/Android××
OneDrive〇(1TB)××
Word/Excel
PowerPoint/Outlook
Excelのみ
Access/Publisher××
Teams有料版無料版無料版
Clipchamp(動画編集)有料版無料版無料版
オフィスの違い

企業におけるOffice導入の選択肢

企業がOfficeを導入する際、買い切り型とサブスク型のどちらを選ぶかは重要な決断となります。以下の点を考慮して選択することが推奨されます。

・利用期間:長期的な利用を想定しているか、それとも短期的な利用か
・必要な機能:基本機能のみで十分か、最新機能やクラウド連携が必要か
・予算:初期投資を抑えたいか、毎月の支出を平準化したいか
・セキュリティ要件:常に最新のセキュリティ更新が必要か
・インターネット環境:常時接続が可能か、オフライン環境での利用が多いか

買い切り版Officeの今後

現時点では、Officeの買い切り版や永久ライセンスが近い将来に廃止される予定はありません。

Microsoftは2024年10月に新しい買い切り版「Office 2024」をリリースする計画を発表しており、特定のニーズに対応するため、この形態のライセンスを継続して提供する意向を示しています。

ただし、長期的な傾向としては、クラウドベースのサブスクリプションモデルへの移行が進んでいることは否定できません。Adobeの Creative Cloud のように、完全にサブスクリプションモデルに移行した例もあります。

Microsoftも主力製品としてはMicrosoft 365を推進しており、最新の機能や AI 機能(Copilot など)はサブスクリプション版でのみ提供される傾向にあります。

したがって、ユーザーや企業は自身のニーズと予算に応じて、買い切り版とサブスクリプション版を適切に選択することが重要です。特に、長期的な利用を考えている場合は、将来的なサポート状況や機能の拡張性も考慮に入れる必要があるでしょう。

Office買い切り版は当面存続しますが、その役割は特殊なニーズや環境に特化したものになっていく可能性が高いと言えます。一般的なユーザーや企業にとっては、クラウドベースのサービスがより魅力的な選択肢となっていくことが予想されます。

長期的にコストを抑えたいなら Office 2024/2021 がおすすめ

・長期で利用してコストを抑えたるなら「 Office 2024/2021

Microsoft 365はサブスクリプション型で月額または年額料金がかかりますが、Office 2021は一度購入すれば追加費用が発生しないため、長期間利用する場合はコストを抑えられます。

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