一般向け Office 2024 と 法人向け Office 2024 LTSC の違い【買い切りオフィスの種類】

Microsoft 365 / Office 2024 価格一覧

本記事では、Amazonや楽天で購入できる一般向け Office 2024と、法人や病院などインターネットに接続できない環境での利用が想定された Office 2024 LTSC の違いについて、分かりやすく解説します。

買い切り型オフィス Office 2024 の選び方【違いと比較】

一般向け Office 2024 と Office 2024 LTSC の違い

マイクロソフトは、2024年10月に最新オフィス Office 2024 の永続版買い切りライセンスをリリースしました。

この 最新オフィス は、一般家庭 や 中小企業向け の Office 2024 と、法人向けライセンス Office 2024 LTSC の 2種類 より選択します。　両者には同じようなソフトが利用できますが、明確な違いも存在します。

主な違い

一般向け Office 2024 と 法人向け Office 2024 LTSC の、主な違いは次の通りです。

項目	一般向け Office 2024	Office 2024 LTSC
購入先	ネットショップ 家電量販店など実店舗	法人向け代理店
ターゲット ユーザー	一般家庭、個人 中小企業など	公共機関、医療機関 教育機関、製造業など
アップデート	セキュリティ更新と 限定的な機能追加	セキュリティ更新のみ
クラウドサービス	限定的なクラウド機能	なし
AI	限定的なAI機能	なし
アプリ	Word / Excel / PowerPoint OneNote / （Outlook）	Word / Excel / PowerPoint Access 他プランによる
ライセンス管理	個別のアカウント管理	マイクロソフト管理センターによる 効率的なアカウント管理

【型番と価格一覧】Office 2024 LTSC版 

２つの共通点

Office 2024 と Office 2024 LTSC の主な共通点は、次の通りです。

・どちらも買い切り型の製品であり、一度購入すれば永続的に利用できる。
・Word、Excel、PowerPointなど、主要なアプリが含まれている。
・WindowsでもMacでも利用できる。
・どちらも5年間のサポート期間が提供される。
・サブスクの契約は不要。

どちらのオフィスも一度購入すれば継続的な支払いなく利用でき、Word / Excel / PowerPoint など主なアプリをインストールすることができます。

一般向け Office 2024 の特徴

一般向け Office 2024 は、個人ユーザーや小中企業などビジネス向けに設計されています。

【比較】Office Home 2024 と Office Home & Business 2024 の違い

主な特徴

• Word / Excel / PowerPoint など基本アプリを利用可能
• リリースから5年間のサポート（2029年10月サポート満了を予定）
• 対応OS： Windows 11, Windows 10, macOS
• 32ビット版と64ビット版を提供

メリット

・初期コストのみで長期的に使用可能
・インターネット接続が不安定な環境でも使用可能
・機能の安定性が高い
・Amazonや楽天などネットショップで簡単に購入可能

デメリット

・最新機能の追加は限定的
・クラウドベースの協働機能は制限
・AIの機能は限定的

Word / Excel / PowerPoint が必要なら Office Home 2024

Office Home 2024 は、次のような方にオススメです。

• 　Word/Excel/PowerPointが使いたい
• 　買い切りオフィスを出来るだけ安く購入したい
• 　メールソフトのOutlookは不要
• 　WindowsやMacでも使いたい
• 　インストールが必要なPCは2台以内　
• 　スマホやタブレットでは利用しない

Microsoft Office Home 2024 を買い切り最安で購入する方法【最新オフィスホーム】

Outlook も必要なら Office Home & Business

Office Home & Business 2024 は、次のような方にオススメです。

• 　Word/Excel/PowerPointが使いたい
• 　メールソフトのOutlookも必要
• 　WindowsやMacでも使いたい
• 　インストールが必要なPCは2台以内　
• 　スマホやタブレットでは利用しない

Office Home & Business 2024を最安買い切りで購入する方法

法人向け Office 2024 LTSCの特徴

Office 2024 LTSC (Long-Term Servicing Channel) は、Windows と Mac で利用できる特定の業務用途に特化した法人向けの永続ライセンス版です。

主にインターネットに接続できない環境や、システムの安定性を重視するためにWindowsアップデートを行うことができない端末などに適しています。

Microsoft Office 2024 LTSC とは？

販売中の製品

• Office LTSC Professional Plus 2024
• Office LTSC Standard 2024
• Office LTSC Standard 2024 for Mac

Microsoft Office 2024 LTSC版 の製品型番・価格一覧

主な特徴

• インターネットに接続することができない環境に適しているオフィス
• 医療機関、製造業、公共機関、学校など、システムの安定性とセキュリティを重視する端末向け
• 発売より5年間のサポート（2029年10月サポート終了を予定）
• 対応OS： Windows 11, Windows 10, macOS
• 32ビット版と64ビット版を提供
• 含まれるアプリ　Word, Excel, PowerPoint, Outlook、他Accessなどはバージョンによる

Microsoft Office 2024 LTSC のXMLインストールと削除方法

メリット

・長期的なシステムの安定性
・継続的なコストが発生しない
・Windowsアップデートを行うことができない環境に最適
・セキュリティ更新の継続提供

デメリット

・追加機能更新は基本的になし
・クラウドサービスとの連携は限定的
・一般向けに販売されておらず、販売代理店より購入する必要がある

オフィスの選び方

一般向け Office 2024 を選ぶなら

• 個人や家庭での利用、または中小企業など小規模ビジネス向け
• 定期的な支払いを避けたい
• 基本的なOffice機能で十分な場合
• インターネット接続が不安定な環境で使用する場合
• Amazonや楽天などで気軽に購入したい場合

法人向け Office 2024 LTSCが適している場合

• 大企業や政府機関などライセンス数が多い場合
• システムの安定性とセキュリティが最重要
• 規制の厳しい業界（医療、製造業など）
• インターネットのないオフライン環境での使用する場合
• 長期的な予算計画が必要な組織

法人向け Office 2024 LTSC と 一般向け Microsoft 365 Personal の違い

Office 2024 や LTSC の今後

マイクロソフトは、クラウドベースのサブスクリプション型オフィス Microsoft 365 への移行を推進しています。

しかし特殊な業種向け等のオフライン環境での利用など、永続ライセンス版オフィスの版売は継続することが予測されます。

Office 永続ライセンスは廃止？ 買い切り版はなくなる？【オフィスの今後/販売終了】

今後、次のような傾向が予想されます。

機能の違い

Microsoft 365 と Office 2024 / LTSC 間の機能差がさらに広がる可能性があります。

AI機能

Microsoft 365　では AI機能 の統合が進む一方、永続ライセンス版では限定的です。

セキュリティ強化

すべてのバージョンで、セキュリティ機能の強化が継続されます。

クラウド連携の重要性

Office 2024 でも クラウド連携機能 が徐々に拡充される可能性があります。

オープンビジネスライセンスとCSPライセンスの違い【法人向け買い切りライセンス】

サブスク型 Microsoft 365 の選び方

常に最新のソフトやクラウドサービス、スマホやタブレットでもオフィスが必要なら Mac向け サブスク型オフィス Microsoft 365 がオススメです。

サブスクオフィスが最適なケース

• 短期間だけオフィスが必要
• クラウドストレージが必要
• Macのパソコンだけでなく、Windowsやマックやスマホ・タブレットでも使用したい

Microsoft 365 の比較

比較	Microsoft 365 Family	Microsoft 365 Personal
ユーザー数	１~６ユーザー	１ユーザー
年額払い	￥24,660（1年間）	￥19,170（1年間）
パッケージ イメージ

Microsoft 365 と Office 2024 の選び方と違い【どっちがいいの？】

まとめ

Office 2024と Office 2024 LTSC は、それぞれ異なるニーズ向けの買い切りオフィスです。

一般家庭や中小企業には Office 2024、インターネットに接続することができない特殊な業務環境やシステムの安定運用を重要視する企業や法人には Office 2024 LTSC が適しています。

最新機能やクラウドサービスを利用する場合は、Microsoft 365 の選択も検討できますが、システムの安定性や予測できないコストを避けるためには、永続ライセンス版オフィス が適切な選択肢でしょう。

マイクロソフトは、今後も両プランをサポートしますが、長期的にはサブスク版 Microsoft 365 への移行を促進すると予想されます。組織のニーズと将来のトレンドを見据えた上で、最適なオフィスを選択することが重要です。

Microsoft Office Home & Business 2024 を最安買い切りで購入する方法【最新オフィス】